2015年の気候(後半:7~12月)

日本気象協会の「観測」の「過去天気」を見ながら振り返る
2015年の気候。
前半は、つくばで4月の大雪、6月の短時間での集中豪雨と
「荒れ模様」が出始めていた。

後半の7月から9月にかけては夏。
気象庁発表のエルニーニョ現象による冷夏のイメージは
・次々と発生する台風
・東京で連続8日間の猛暑日が続いたなどの高温
と異例づくめだった。

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筑波山に「大蛇雲」が現れた

8月16日(日)、17日(月)、筑波山の山頂付近から南西側の山麓斜面にかけて横に長く尾を引くような巨大な雲が出現した。
この雲を青木豊は、『ストーム・チェイサー-夢と嵐を追い求めて』のコラム「わが故郷の筑波山とお天気」で「大蛇雲」と紹介している。

青木豊「大蛇雲」

『ストーム・チェイサー-夢と嵐を追い求めて』より、青木豊「雨引山から加波山にかけた大蛇雲」P110

まれですが、筑波山の西側では山頂付近に横長の雲が現れることがあります。これは、山が堤防の役目をしていることが原因で、山の東側でせき止められた霧があふれて頂を越え、山の西側に流れ込む過程で形成されます。俗に「大蛇(おろち)雲」と呼ばれる雲で、山の頂から中腹に懸かる横長の層雲(霧)が大蛇のように見えるため、そう呼ばれます。
『ストーム・チェイサー-夢と嵐を追い求めて』「わが故郷の筑波山とお天気」P108~109

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「ゲリラ豪雨」を生んだのは誰?

梅雨明け十日というけれど
2015年の夏は、関東地方では7月19日(日)の梅雨明け以降、急な激しい雨に見舞われることが多い(今年もいうべきか?)。

たとえば、つくば市では、7月24日(金)の午後4時の1時間に41.5mmを観測。つくば市の気温は、正午32.1℃だったのが午後4時に24.1℃に下がった。同じ時刻、東隣の土浦市では29.5mmを観測。土浦市の気温は、正午31.8℃が午後4時に25℃に下がった。ただ、つくば市の西隣の下妻市は午後2時に2mm、午後3時に6mmだった。明らかに積乱雲によるごく限られたエリアの局地的な大雨だ。

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地球温暖化は他人事?

「本日の化石賞」という不名誉?
6月7日から、ドイツのエルマウでG7サミット(先進7か国首脳会議)が始まる。それに先立ち、6月4日にドイツのボンで開催中の「国連気候変動交渉会議」で、「本日の化石賞」が発表され、なんと日本が3つも独占したというニュースを知った。

「本日の化石賞」は、世界の環境NGOネットワークが地球温暖化対策を評価して「日々の交渉で最も後ろ向きな国の政府」に贈っているのだそうだ。このNGOは、気候変動問題に取り組む100カ国以上・900の環境NGOからなる国際ネットワーク組織で、英語名Climate Action Networkの頭文字を採ってCANと略称される。

安倍晋三首相は、G7を前に、6月2日に総理大臣官邸で第29回となる地球温暖化対策推進本部を開催し、「2030年度の温室効果ガスの排出量を26%削減する、国際的に遜色のない野心的な目標をまとめることができた」と胸を張った。

意気軒昂と乗り込むはずの安倍首相に対し、環境NGOがノーを突きつけ、出鼻をくじいたた形だ。安倍首相にしてみれば、NGOの評価なんて気にしないのかもしれない。
しかし、この2日の政府の温暖化対策、あるいはそれ以前の4月のエネルギー庁のエネルギーミックスについて、何か嘘っぽい、何かが違っていると感じていたので、5日の環境NGOの評価は、すとんと腑に落ちた。

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