2015年の気候(前半:1~6月)

12月といえば、1年を振り返る時期。
『ストーム・チェイサー-夢と嵐を追い求めて』を発行した2015年は
なんといっても、空との縁が一気に広まった年でもある。
その意味で、ストーム・チェイサーこと青木豊さんに改めて感謝。
そして、身近な問題として地球温暖化への関心を高めた年でもある。
ということで、2015年の気候を振り返ってみよう。


まずは前半の1月~6月
当然、後半には9月の水害について触れなければならないが、
前半も結構「荒れて」いたことが分かる。

気候を振り返る時に便利なのが
日本気象協会のサイト、tenki.jp
過去の天気が一目瞭然な上、さまざまなデータが見られる。
なんて優れたデータベースなんだろう。

日本気象協会のトップ画面のメニューバー「観測」をクリック。
メニューバーの下の「過去天気」で1か月ごとの気象衛星画像サムネイルが
1か月分表示される。
ではさっそく。

2015年1月は平安、平年なみ

いまから振り返ると1月がなんと平安であったことか。
元旦こそ雲が多かったけどね。

【印象深かったこの日、この天気】
1月19日(月)は常磐線で水戸へ。
その帰りに石岡駅を過ぎて、恋瀬川鉄橋を渡る時に
夕暮れに筑波山が霞んで浮かんでいた。
2015年は夕陽が印象的だった。それを象徴するかのような風景。

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石岡恋瀬川の鉄橋からの筑波山

2015年2月は寒さが厳しくなった

気象協会の2月の概況によれば
上旬から冬型気圧配置になり、
中旬になるとさらに冬型が強まったとある。
立春(2月4日)を過ぎた2月6日(金)は、
東京地学協会で筑波山の魅力について話をさせてもらった。
上京した折、マスクをしたひとが多かったのが印象的だった。
インフルエンザが流行っていたんだね。

【印象深かったこの日、この天気】
2月13日(金)。明日から3連休という日。
「ストーム・チェイサー」の本の製作の追い込みで
ストーム・チェイサー、青木豊さんの祖父が残した
ネガフィルムのプリントが仕上がったので取りにいった。
夕方、ふと西を見ると重く冷たそうな雲がものすごいスピードで
迫ってきた。
「あっ、本にある雲だ」と思った。
後でそれが局地前線の「アーククラウド」と知った。
その雲の下、神奈川県西部で竜巻のような風が吹いていた。

低気圧が東北付近を通過した。東北は風が強く、山形県飛島は最大瞬間風速45.3メートル。日本海側は雪で、雪雲は太平洋側にも。神奈川県西部で「竜巻など突風が発生した」との目撃情報。後に「旋風」と推定された。(気象協会サイトより)

写真は、翌日、旋風が吹いた神奈川県西部を抜けて静岡まで東名高速を走った時に、サービスエリアから撮影した駿河湾。

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「春の海ひねもすのたりのたりかな」 そんじゃ感じの駿河湾と伊豆半島

2015年3月は気温が高かった

3月は梅まつり。筑波山の中腹の南斜面の梅林では梅が花を開く。


でも、3月は年度末という悲しい現実!
正直、3月の気候があまり印象に残っていない。
部屋に閉じこもってパソコンとにらめっこの日々が多かったからかな?
気象協会の3月の概況によれば
シベリア高気圧の日本付近への張り出しが弱く、
日本の東海上の高気圧の勢力が強く、
暖かな空気が流れ込みやすく、
北・東日本では月平均気温がかなり高くなったという。

特に北日本では気温の高い日が続き、月平均気温は平年差+2.4℃で1946年の統計開始以来3月として1位の高温となった。(気象協会サイトより)

【印象深かったこの日、この天気】
3月4日(水)、JAXAつくば宇宙センターで朝から撮影だった。
年度末モードで、ようやくセッティングできたものの前日の予報は雨。
この日がだめだったら、納期が間に合わずアウト!
もう祈るしかなかったが、ものすごい風雨が嘘のように去り、
撮影をする午前10時過ぎには晴れ間が。


春ののどかな雲がちらほら浮かぶ空をバックに
H2ロケットを撮影することができた。
翌5日(木)は、学園都市記者会で
『ストーム・チェイサー-夢と嵐を追い求めて』の記者会見。
やはり晴れた。

2015年4月はまさかの大雪

PCの画像を見ると3月末に桜が開花。

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3月31日に開花したソメイヨシノ

気象協会の4月の概況は、上旬が前線の影響で天気の崩れる日が多かった。

このため、旬間日照時間は東・西日本太平洋側で1961年の統計開始以来4月上旬としては最も少なかった。(気象協会サイトより)

そして、下旬は大陸から温かい空気が流れ込んで晴れて気温が上がり、「北日本では1961年の統計開始以来4月下旬としては1位の高温となった」という。
4月10日に、気象庁から2015年夏はエルニーニョ現象が再び発生するという監視速報が出された。何か変だなあと思い始めたのがこの4月。

【印象深かった日、この天気】
なんといっても4月8日(水)。
ふつうは4月8日といえばお釈迦様の誕生を祝う「花祭り」。
春たけなわなはずが、まさかの大雪。
実は、この大雪の写真が手元にない。
撮影できなかったのだ。
というのは、2日後の4月10日(金)は
筑波山の北側の「筑波高原キャンプ場」でカタクリの観察会を予定。
8日(水)は下見で、高原キャンプ場に出向くはずだった。
3か月以上前から準備をしてきて、
珍しく行政から後援をもらったりと
準備万端のはずがまさかの雪(それがいけなかったかも)。
講師の吉武和治郎さんは、山男。
「な~に、春の雪だからだいじょうぶですよ」とむしろやる気満々。
北側の斜面で標高600m近くにある場所まで
ほとんど60歳以上の老々男女が自動車を運転してという条件を考えると
開催中止か、やるにしても会場変更が妥当。
吉武さんを納得させるために、自動車で筑波山の高原キャンプ場に向かう。
案の定、少し山に入っただけで、車輪がとられ進まない。
「これはだめですね」とようやく納得してもらった。
ということで雪景色を撮影するどころでなかったのだ。
10日(金)は会場を筑波実験植物園にして無事観察会を実施。
にしてもまさかの大雪はびっくりだった。
この日の気象概況が以下。

南海上を進む低気圧が寒気を引き込み関東は冷たい雨や雪。東京は午前9時にミゾレを観測し、4月に5年ぶりの雪。銚子は90年ぶりに最も遅い降雪の記録を更新した。宇都宮は朝に2センチの積雪で、季節外れの雪と桜の競演。(気象協会サイトより)

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しきりなおして4月12日に筑波高原キャンプ場で撮影

2015年5月、早くも台風が襲来

全体的に晴れの日が多かった5月。
この後の6月に梅雨入りするものの、
結果、東日本は空梅雨で終わる。
その予兆が5月にすでにあったのだろうか?

2015年のもうひとつの特徴である台風が、早くも襲来。
5月というのに台風6号がやってきた。
四国沖で熱帯低気圧になったとはいうものの、5月12日に日本に接近。
関東地方に限っていえば、晴れが続いたと思えばいきなり大雨というのが2015年の特徴で、いま思えば5月にそれが現れていたともいえる。

【印象深かったこの日、この天気】
5月6日(水) 連休最終日。真壁(桜川市)と北条をはしご。
4月下旬から5月にかけて逆さ筑波山をおっかけていた。
ゴールデンウイークは、農家は田植えで大忙し。
水が張られた水田に映る逆さまの筑波山。
春らんまんのこの風景は、初夏稲が育つまでのわずかな楽しみ。
4月27日(月)からFBページ「筑波山名所案内」で呼び掛けて
逆さ筑波山がたくさん集まった。
5月6日(水)に撮影した1枚がこれ。

逆さ筑波山

5月6日、つくば市上大島からの「逆さ筑波山」

まっさおに澄み渡った空に一筋の雲。
その下にふたつの筑波山、なんとものどかな風景ではありませんか。

ちなみに3年前の2012年5月6日は、茨城県西から県南にかけて竜巻が発生。
つくば市北条の商店街が甚大な被害を受けた。

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2012年5月6日のアメダス画像。 栃木県から茨城県に強い雨雲がかかっている。

2012年5月6日の最高気温は、広島が26度7分、高知28度9分、大分は27度9分など今年一番の暑さ。宮崎県の油津と赤江が30度6分で最も高かった。

2015年6月、空梅雨だけど大雨!?

6月3日(水)に関東は梅雨入り。
2015年の梅雨は西日本で雨が多く、東日本で少雨という特徴があった。
東北南部の梅雨入りは6月26日(金)で1967年と並んで最も遅い梅雨入りとなった。
教科書的にいえば、エルニーニョ現象だと東北地方の太平洋沿岸は冷たい風、やませが吹くがそうはならなかった。

【印象深かったこの日、この天気】
6月の印象深かった「この日」、私は現場にいなかった。
というのは、都内の書店へ営業に出ていたからで、
現場を体験していたのは、ストーム・チェイサーこと青木豊さん。
その日は6月23日(火)。
ということで以下、青木さんのブログ「The storm-chaser」より転載させてもらいます。

2015年6月23日は、北陸から東北地方を通過した寒冷渦の影響により、関東甲信、東北南部で大荒れの天気になりました。今回、落雷も非常に激しかったのですが、雨が激しくて追跡中も前が見えないほどでした。1時間の降水量が6月の1位の値を更新した場所も多く、茨城県小美玉市では16時9分までの1時間に60.5mm(6月の1位の値を更新)の降水を観測しています。茨城県南部の石岡市、小美玉市、かすみがうら市で追跡しましたが、国道6号線は冠水し、下水から雨水があふれていました。通行する車も徐行運転で、数Km進むのにかなりの時間を要しました。茨城県内では、龍ケ崎市で50mm(6月の1位の値を更新)、つくば市で41.5mmの降水を観測しました。

その時撮影した動画がYou Tubeにアップされています。こちら

 

以上1月から6月までざっと見てきたが、
雪が降ったかと思えば大雨という変化の激しい気候は
前半にはっきりと現れていたことが分かる。
2014年3月に気象庁が「異常気象レポート2014」を発表。
30年に1度の異常気象はまれでないと認めた。
そのことはすでにブログにした。
2015年は異常気象が隠しようもない現実であることを知った年。
ただ、異常に夕焼けがきれいな年でもあった。

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6月14日の夕焼け はるか遠くの積乱雲が影を落としている不思議な光景

そのことは後半に振り返るとして
2015年の夕陽だけを集めた青木豊さんのカレンダーがこちら
合い言葉は#空を見上げて
空の異変に気付いて、自らの身を自ら守るためにも、
ぜひ傍らに置いてご購入をご検討ください。
※特典は結エディットの直販サイトのみとなります。あしからず。

ストーム・チェイサー【夕陽カレンダー2016】-明るいあしたへ
・ISBN 978-4-901574-11-2
・本体1,000円+税
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